ゲッサン(月刊少年サンデー)にて連載中の漫画『放課後さいころ倶楽部』10月号よりマーダーミステリー編がスタートしました。
これを機に興味を抱く人も多いかと思われますので、マーダーミステリーの基本的なルールや体験談、遊べる(購入できる)場所等を紹介していきます。
ネタバレ厳禁なマーダーミステリーに於いて、前知識として〝知っておくと為になるであろう情報のみ〟公開します。
マーダーミステリーって何?
ヨーロッパで発祥後、中国で爆発的なブームを起こし、日本でも徐々に浸透しつつある〝一生に一度しかできない〟をコンセプトにした新感覚の正体隠匿系ゲームです。
概要
参加者はゲームシナリオに登場する各キャラクターになりきり、事件の解決や各キャラクター毎にやるべき事(ミッション)の達成を目指します。
基本的なシナリオは殺人事件が起き、この参加者(キャラクター)の中に犯人が居るという設定。
プレイヤーは話合いの中で犯人を探し、犯人は嘘を吐き最後まで逃げ延びるのが主な目的です。
ゲームの流れ
GM(ゲームマスター)の指示に従い、各プレイヤーはキャラクターを選択します。
以降、ゲームの進行は定められた時間の中で行う。
1.シナリオの把握(例:10分)
まず初めに、GMが物語のシナリオを朗読します。
※ストーリーをしっかりと頭に入れる事が重要!
2.キャラクターの確認(例:15分)
次に、各キャラクター毎の(自分だけの)シナリオを読み込みます。
※自分の事や他キャラクターとの関係性、事件前後の行動などを確認します。(犯人はここで自分が犯人だと気付く)
3.捜索(例:120分)
ここからは基本的に自由です。口火を切って話すも良し〝密談〟として、話したいキャラクターと別の場所で個別に話すも良し。
また、場には犯人に繋がる手掛かりとなる証拠カードや、各キャラクターの持ち物カード等が並べられており、チップを消費する事によってこのカードを入手する事が可能。
入手したカードは自分だけが確認、全員にオープン、特定のキャラクターと交渉の材料に使ったりと様々です。
※前半戦と後半戦に分けられているものが多い。
4.投票(例:10分)
議論や密談は終了し、投票タイムに移ります。
※投票用紙等を用い、犯人だと思うキャラクターを指定します。
5.結末・感想戦(例:30分)
シナリオの結末、犯人の登場、各キャラクターのミッション可否などが発表されます。
その後、感想戦(雑談タイム) 「だから◯◯だったのか〜」「あの時の◯◯ナイスだったね〜w」なんて会話が繰り広げられる。
※ここで各キャラの行動の背景など〝答え〟が分かって楽しい。
体験レポート
いくつかのシナリオを体験して、先ず言える事は「めちゃくちゃ面白い」です。
個人的には、犯人を引けたらラッキーかと。
プレイ時間は2~3時間、プレイ人数は5~10人程度のシナリオがベター。
初めてプレイする時は「長そうだなー」なんて思っていましたが、実際にやってみると「時間がいくらあっても足りない!」って事の方が多いです。
ゲームの難易度
初心者向けと推奨されているものでも実際難易度は低くはないので、遣り応えはかなりあります。
ある程度犯人は特定しつつも100%黒とは言い切れない事が殆ど。(だから面白くもある訳ですが、いつかは完全燃焼したい…。)
ゲームの勝敗
勝敗については基本的に犯人サイドVS犯人以外となります。
そこに+αとしてサブミッションの達成による加点といった具合ですが、マーダーミステリーというゲーム性に於いて、勝敗にそこまで拘る人は少なく勝ち負けは二の次で、あくまでプレイ感を楽しむものだと私は思います。
参加者の層
野良で参加する場合、もちろんメンバーは選べません。
我が強い個人主義タイプ、犯人と特定された時に弱いタイプ、殆どゲームに参加しないタイプ(何しに来た…) と、内容の濃さはメンツに委ねられることも多いのが現実…。
年齢層は体感25~35歳くらいの方が多いイメージです。
正体隠匿系は知らない人とプレイした方が(先入観がないので)楽しめるという点と、メンバーに恵まれるか否かのリスクを天秤にかけた時に〝どちらが良いか〟ですね。
正直、私は身内オンリーでプレイした方が数倍楽しめました。
おすすめのマーダーミステリー
マーダーミステリーが遊べる場所は、基本的にはボードゲームカフェがイベントとして取り扱っています。
シナリオは海外から翻訳されたものが出回り、これが最先端としてプレイ出来る状態でしたが、最近では日本でも国産のシナリオや、ゲームマーケット2019秋で販売される情報も続々と出始めています。
ディアシュピール
東中野にあるボードゲームカフェ「DEAR SPIELE」ではマーダーミステリーを数多く取り扱っており、経験者が口を揃えて面白かったシナリオの一番に上げる事が多い「王府百年(おうふひゃくねん)」が遊べます。
舞台が中国なので人名や場所名等、難しい漢字も多く出現し、なかなか頭に入れるのも大変ですが、内容はめちゃくちゃ面白いです。
他にも、日本が舞台のシナリオ「純白の悪意」や、ゲームマーケット2019春で初めて国内で頒布されたマーダーミステリー「約束の場所へ」を製作する台湾のボードゲームメーカーMoaideasの「業火館殺人事件」や、オリジナルのシナリオ「六花が空を覆うとき」などが体験できます。
ラビットホール
今年の8月に日本で初めてオープンしたマーダーミステリー専門店「Rabbithole」ではオリジナルのシナリオ「双子島神楽歌(ハルカゲカグラウタ)」が遊べます。
とにかくシナリオがしっかりしていて、終わった後に1冊の小説を読み終えたかのような、どこか切ないストーリー…。言いたい事は山程ありますが、これ以上は言えませんw
他にも国産のシナリオ「ヤノハのフタリ」が体験できます。
マーダーミステリー専門店だけあって、密談用の敷居の扉や空間の雰囲気も良いです。
11月には渋谷に2号店が…!!
マーダーミステリーを購入
現在、一般に流通しているのは「約束の場所へ」のみでしたが、ついに…!グループSNEが新作のマーダーミステリー「何度だって青い月に火を灯した」と「九頭竜館の殺人」の2作品をゲームマーケット2019秋での頒布とネット通販での予約開始を発表…!!
「何度だって青い月に火を灯した」はラノベ「サクラダリセット」を執筆する河野裕氏、「九頭竜館の殺人」は小説「人狼ゲーム」を執筆する秋口ぎぐる氏が監修しており、これには期待せざるを得ない。
身内で集まりマーダーミステリー会が開かれる未来も近い…!!